子宮頸がん/ HPVウイルス以外の要因
前回、子宮頸がんや癌になる前の段階(異形成)の原因はHPVウイルスだということを書きました。
cervicaldysplasia.hatenablog.com
では、ウイルスを持った時点で全員が子宮頸がんや異形成になってしまうのでしょうか。
答えは、Noです。
実は、50~80%の女性が生涯に一度はhpvに感染する、と言われているんです。ですが、90%の人は1-2年で自然治癒します。実際に、異形成や子宮頸がんへ進んでしまうのは10%程度の人だけです。
では、なぜその10%の人たちは自然治癒できなかったのでしょう?今日はそのことについて少し書いていきたいと思います。(参考にした資料:https://www.cancer.org/cancer/cervical-cancer/causes-risks-prevention/risk-factors.html)
HPVウイルス以外の要因
1. 免疫力が弱い
こちらは、いうまでもないですね。HPVはウイルスです。風邪や他の病気と同じように、自分の身体の免疫細胞がしっかり働いてくれれば、本来は自然排除できるもの。
私の場合は、これが原因だと思います。毎日コンビニへやファーストフード店へ行き、栄養のないものばかり食べ、運動をしない生活を数年続けていました。
このような生活では免疫など高まるはずがないですね。
2. 喫煙
タバコが肺がんに影響するのはみなさんご存知だと思いますが、子宮にも影響があるようです。喫煙者の子宮頸がん発生率は、非喫煙者と比べて2-3倍とのこと。
また、これは吸っている本人だけでなく、まわりにいる人にも同じ影響があるそうです。喫煙者の子宮の粘膜をみると、タバコの物質が見られ、それが子宮頸がんのリスクを高めているのでは、と研究者たちは考えているようです。
3. 性行為歴
初めて性行為をしたのが18歳以下の場合、子宮頸がんになる確率が高いと言われています。(おそらく性行為の回数が、増えるのでその分リスクも上がるのではないのでしょうか。)
また、複数のパートナーとの性行為歴がある人や、現在複数のパートナーをお持ちの人も要注意です。
4. ピルの使用歴
ピルの使用歴が長ければ長いほど(5年以上など)、子宮頸がんの率も上がるというデータが出ているようです。
5. 出産歴
3人以上子供がいる方や、10代で出産した方も子宮頸がんになる率は上がる、とのこと。
6. 家族
母親や姉妹などで子宮頸がんになったことのある人がいる場合は、誰もいない場合と比べて、子宮頸がんになる率が上がるそうです。
最後に
HPVは、コンドームをつけることで防ぐ率を上げることはできますが、0%ではありません。
また、男性の場合はhpvに感染していても、女性のように検査をする方法がなく、異形成など形になって現れることがほとんどないため、気づかないうちに他人に移してしまうそうです。
また、誰からHPVをもらった、など特定することは難しいです。コンドームをつけていても感染してしまう場合があることや、自分が気づいていない時から感染している可能性があるからです。
なので、普段から大切なことは免疫力をあげることだと思います。
栄養のあるものをとり、睡眠をたっぷりとる。ストレスをためないようにし、規則正しい生活をおくる。
これが一番子宮頸がんや異形成にならないための大切なことではないでしょうか。